「見えないパワハラ」の体験



わかる。超絶わかる。かくいう僕もほぼこれに該当するパワハラで前職を辞めた。(前職の僕の指揮系統そのものがカオス過ぎて遅々として仕事が進まないというのもあったけれども)この「見えないパワハラ」という言葉がすっぽり当てはまるような仕打ちを日々受けてきたと思う。

僕の指導者(3人いたうちの1人)が、この「見えないパワハラ」を行う当事者だった。僕の前任は1年で仕事を辞めた。だから僕が追加要員で急遽採用されたのだった。ということが辞めた今ならよくわかる。前任の教育担当は典型的な部下潰しだった(過去何人も潰してきたらしい)。社内でも社長含めて全員がビビっているような人だった。係長なのに。

というかまあ、係長だからこそ、あんなパワープレイができたのだな、と思う。一番営業の現場を知っていて、一番結果を出していた。一番実力があった。管理職の責任もない。だから一番声がでかく、腕力で社内の生産工程・開発工程を自分の有利なようできた。10年近くも同じ大口の取引先を持ち、いうなれば好き勝手やっていた。

入社して一年弱、新入社員の僕に悲劇が襲い掛かる。そのパワープレイ係長が10年担当してきた大口取引先を僕に引き継ぐというのだ。はい、完全に会社が僕を使ってメスをいれましたね。これは僕にもわかった。僕は都合のいいワラ人形として使われたのだ。もちろん別の意図もあったのかもしれないけど、確実に主要な目的はメスをいれること。

ということで、僕はそのパワープレイ係長から仕事を引き継ぐということになったわけだ。ここから地獄が始まった。その地獄がツイートで引用した「見えないパワハラ」だ。箇条書きの部分はほぼやられた。それに加えて「見えないパワハラ」が、さらに見えにくくなる要因があった。それは「遠隔地からの指導」である。

僕が新卒で就職した会社は関西の地場企業(メーカー)で、そこでのエリア限定法人営業要員だった。エリアは関東で、基本的には東京支社での勤務とされていた。それが会社の組織変更でめちゃくちゃになった。本来交わるはずのない関西本社との取引先担当シャッフル。そして上記のパワープレイ部下つぶし係長から担当引き継ぎのコンボ。

つまり入社1年で、僕は電話とメールだけで大口担当を引き継ぐことになったのだ。それも部下つぶしの係長から。これで状況が外から見えなくなってしまった。誰も僕を助られないし、僕も入社早々どう助けを求めればいいかわからない。誤解されて東京支社の上司が敵になったこともあった。みんな、泥沼にはまる僕を遠巻きに見ていた。そこから2年、沈んでいった。

結局その係長は自分の大口担当を離したくなかったに違いない。はなから引き継ぐ気はなかったのだと思う。だから僕に巧妙に「教えたフリ」をしては叱り、自分の地位を守っていたのだと思う。僕は完全にカタに嵌められていた。僕を追い詰めながらもアメとムチを使い分け、自らを尊敬させるように仕向け、僕を依存させていた。

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今考えると、上記ツイートのような「見えないパワハラ」はあくまでも手段だ、ということに気付く。パワハラをする当事者が自己の地位を守る為、上記の手段を使って、部下を教育せず突き放し、自己防衛しているのだ。本質的には。

自分の会社での居場所を失わないため、危険を感じたら「見えないパワハラ」で人を潰す。そんな構図なのかなとも思った。「見えないパワハラ」なら責任追及もしづらいだろうから。

僕はそんな「見えないパワハラ」の格好の的になって新卒カードの会社を去った、というお話でした。